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労働訴訟

■労働訴訟とは?
労働訴訟とは、労働問題を主たる争点とする裁判のことを言います。

 

例えば不当解雇があった時、労働者としては解雇の撤回を求めて会社と協議することになりますが、会社がこれに応じない場合には訴訟を提起することも考えられます。また、残業代の不払いの事案でも、任意の解決が難しい場合には、訴訟を提起することが考えられます。これらはいずれも民事訴訟に分類され、その中でも労働問題を内容とする労働訴訟に分類されます。

 

労働訴訟の最大の意義は、裁判所の判断によって労働問題を実効的に解決できる点にあります。

 

■労働訴訟の手続き
労働訴訟の手続は、一般的な民事訴訟と変わりません。

 

まず原告(労働者)が訴状を裁判所に提出します。この訴状に不備がなければ被告(会社)にも訴状が届き、原告・被告に口頭弁論期日が通知されます。

 

被告は訴状を見て原告の主張を確認し、これに対する答弁書を作成して第一回期日で提出します。例えば残業代の支払いを求める訴訟では、原告が残業した事実はないとか、原告が残業した事実は認めるが既に残業代を支払済であるといった反論が考えられます。

 

その後、期日を繰り返して原告の再反論や被告の再々反論が行われ、争点が整理されていきます。そして、物証や証人の取調べにより事実認定が行われます。

 

労働裁判は和解の成立によって終了することも多くなっていますが、和解が成立しなければ裁判所の判決によって終了します。

 

なお、労働訴訟では他の民事訴訟と比べて争点が複雑化することが多く、審理期間も長くなる傾向にあります。

 

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山室 匡史弁護士

山室 匡史Tadashi Yamamuro

弁護士登録以降、一般民事事件(交通事故、相続、離婚、金銭トラブル等)、刑事事件を問わず手広く事件を手がけてきました。

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  • 大阪弁護士会
  • 刑事弁護委員会

経歴

  • 平成10年3月 関西大学法学部卒業
  • 平成18年10月 弁護士登録
  • 平成27年12月 山室・岡田法律事務所開設
  • 平成29年3月 山室法律事務所に変更
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