離婚時の親権の決め方|父親が勝ち取る場合もある?
離婚をする際に、親権について揉めるケースは少なくありません。
では、親権はどのようにして決めるのでしょうか。
また、父親でも親権を勝ち取ることができるのでしょうか。
当記事では、親権について詳しく解説をしていきます。
親権の決め方
親権の決定方法については、子どもの年齢を基準に考えられることが多くなっています。
14歳までであれば、まだ自分の意思で物事を決定する能力がそこまで高くないため、両親が親権を争っている場合には、家庭裁判所がさまざまな事情から決定することになります。
基本的に14歳程度までの年齢であれば、母親が優先的に親権を獲得することがほとんどとなっており、父親が親権を獲得するケースは非常に少なくなっています。
15歳以上の中学生となってくると、子ども自身がどちらを親権者に選択するかを決定することが可能になります。
子どもの意思を尊重して親権者が決定するため、しっかりと子どもと話し合いを行う必要があります。
この子どもとの話し合いの際に、親権が欲しいからといって、他方の悪い点などを吹き込むような行為はやめた方が良いといえます。
子どもにとってはどちらも親であることに変わりはなく、両親のいざこざに子どもを巻き込んでしまうのは一番やってはならないことです。
親権の決定の際にはさまざまな要素が考慮されることとなります。
考慮要素としては、現状維持の優先などがあります。
離婚をした場合には、状況に応じて子どもが転校をしなければならないことがあります。
このような環境の変化は子どもにとって大きなストレスとなることがあるため、できる限り現状の生活環境を維持することが重要です。
また、兄弟がいる場合には、原則として兄弟全員が同じ親権者の元で生活をしていくということも重要です。
突然兄弟と離れてしまうことは、子どもにとって大きなショックとなってしまうからです。
さらに親権を得られなかった側の親と面会をすることができるかといった点も重要になります。
子どもにとっては離婚があっても親であることに変わりはないため、面会に協力的な姿勢を持っている方が良いとされる場合があります。
そのほかには、経済状況や生活環境の維持なども重要です。
一般的に父親の方が経済力がありますが、母親がしっかりと仕事をしており、養育費込みで生活を維持していける場合には問題ありません。
また、食事や洗濯などといった生活環境を良好に保つことができるかどうかについても重要な要素になります。
父親が親権を取得することができる場合
離婚原因が不倫や浮気などといった、夫婦間で解決すべき問題であるような場合には、親権の決定については特に影響はありません。
しかしながら、一方の親が子どもに暴力を振るっていたような場合や育児放棄を行なっていたような場合には、親権の決定に大きな影響があります。
乳幼児の親権の決定の際に、母親がアルコール中毒や精神病などを患っていたケースで、父親が親権者として適任とされたものもあります。
離婚・男女問題は山室法律事務所にお任せください
親権は子どもにとって非常に重要なものです。
単に親権を得たいという個人的な願望ではなく、子どもにとって最適な生活を提供することができるかどうかが親権の決定に大きく影響します。
親権決定においては、家庭によって状況は大きく異なりますので、まずは弁護士等の専門家にご相談されることをおすすめします。
山室法律事務所は、親権問題をはじめとした不倫や浮気の慰謝料、財産分与などの男女トラブルについても専門的に取り扱っておりますので、お困りの方は一度ご相談ください。
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山室 匡史Tadashi Yamamuro
弁護士登録以降、一般民事事件(交通事故、相続、離婚、金銭トラブル等)、刑事事件を問わず手広く事件を手がけてきました。
これまでの経験を生かしつつ、皆様にもっとも適した解決策をともに考え、実践していければと思っております。
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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- 刑事弁護委員会
経歴
- 平成10年3月 関西大学法学部卒業
- 平成18年10月 弁護士登録
- 平成27年12月 山室・岡田法律事務所開設
- 平成29年3月 山室法律事務所に変更
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